【第一回】存在しないエロゲレビュー『イノセント×インセクト』
«サムネ用»
※このゲームは実際には存在しないエロゲです。実在の個人、団体、企業、設定、存在等はすべて架空のものです。ネタバレを多く含みますがそもそも存在しないゲームなので気にしないでください。また、本ブログには大量の昆虫画像が使われています。苦手な方は閲覧をご遠慮いただくようお願いします。
_事の発端は数ヶ月前。
筆者の精神は、度重なる就活のストレス、某ウイルスによる外出規制、そしてハピメアによる鬱展開によって限界を迎えていた。
気を紛らわせるためにヤケ酒をしていたその瞬間、筆者の脳内にあるアイデアが閃いた。
「そうだ、斬新なエロゲ作って一儲けしよう」
_しかしここは修羅の国・ジャパン。
艦隊から馬、元素記号、果ては細胞に至るまでが萌え化され独自の進化を遂げた、まさしく性癖のガラパゴス諸島である。生半可な題材ではすぐに二番煎じになってしまうことは明白だ。
こうして筆者は覚悟を決め、昆虫図鑑を手に取ったのだった……
☆☆☆☆☆☆
未来から来たエロゲーマーです!本日は不朽の名作、『イノセント×インセクト』について紹介していきます!
【目次】
あらすじ
タイトル:
『ムシしないで、私の想い_』
小さい頃から虫が大嫌いな高校生、
桜井 光樹(さくらい こうき)。
ある夏、彼は部屋で蚊取り線香を焚きすぎて酸欠になり意識不明の重体となってしまう。
そんな中、光樹は夢の中で『神様』と名乗る少女と出会う。
「そんなに虫が嫌いか!?ならば奴らの気持ちが分かるようにしてやろう!」
病院で目を覚ますと光樹の枕元には小さなクモが。生理的嫌悪感で叩き潰そうと脇にあった本を手に取り、振りかぶった。
「や、やめて!つぶさないで!」
突然聞こえた女性の悲鳴に静止する。辺りを見渡すが周りには誰もいない。
_そう、目の前のクモを除いては。
これは、ひと夏の一人の少年と小さな命たちの恋物語_
公式(とは全く関係ない)サイトはこちら
__お分かり頂けただろうか。
そう、このエロゲー、
擬人化ではない(迫真)
«メインヒロイン初登場CG»
おそらく擬人化しようとしたが予算が足りなかったのだろう。ちなみにこれはフルプライス(8000円相当)で、初回限定盤には昆虫図鑑と食用虫缶詰詰め合わせがついてくる
だが製作者の趣味なのか、声優は北見六花やくすはらゆいといった錚々たるメンツとなっている。無論、配役に問題しかないが。
また、肝心のHシーンに関してだが、勿論全て昆虫同士の交尾画像である。エロゲとして販売するために、CERO年齢指定協会にR18指定を受けに行ったら
「これ学研の教材じゃないの?」
と言われ、全年齢対象と判定された逸話はあまりにも有名。製作会社はこのゲーム発売から3日後に倒産したという。
それではみなさんおまちかね、本作を彩るヒロインたちを見ていこう。
部屋にいたクモ 編
__もう離さないからね、ダーリン♡
主人公が病室で出会った蜘蛛。性格は元気系だが、惚れた相手を網で拘束しずっと密着していようとするヤンデレ気質。手足が長いため、他のヒロイン(虫)たち曰く『モデル体型』らしい。コーヒーのにおいが好きだが、嗅ぐと酔っぱらってしまう体質で主人公の部屋のコーヒーメーカーの前でひっくり返っている姿がたびたび目撃される。CV.北見立花。
≪ストーリー感想≫
北見立花さん演じる王道ヒロイン。序盤の『排除対象』から『友達』、そして終盤の『恋人』へと変わっていく主人公の心情描写が細かく描かれていて、とても感情移入できました。
特に、物語の終盤でクモの巣に向かって殺虫剤を吹きかけようとする母親を主人公が止めるときに流れるBGM『Spider Woman!』が神曲で最高にブチ上がります!素晴らしいヒロインだったです(立ち絵以外は)
☆こんな性癖の人におすすめ
・脚フェチ
・ヤンデレ
・元気系
・酔いどれ
・cv.北見立花
校庭で見つけたセミ 編
__ワタシ、騒がしいオスは嫌いなの
主人公が通う学園の校庭に生息している変わったセミ。うるさいのが嫌いで周りで鳴いているセミたちと距離を置いている。クールに見えるが、感情表現が苦手なだけであり、甘えられる相手には見境なく甘え続けるギャップのある性格。甘いものが大好物でときどきキャラが壊れる。CV.くすはらゆい。
≪ストーリー感想≫
くすはらゆいさんが演じるクーデレヒロイン。このルートは特にストーリーが感動的でした。主人公と出会ってから、少しずつ心を開いていく彼女の姿が前半で描かれます。特に告白セリフの「あなたのことを考えただけで、ワタシの胸がツクツクホーシって高鳴るの!」は2023年ニコ動流行語大賞にノミネートされるほどの名台詞です。ちなみにメスのセミは鳴きません。
また、物語終盤に生物の教科書から『セミは一週間程度しか生きられません』と突然の余命宣告をされたあのシーンは腹を抱えて涙を流しました。
☆こんな性癖の人におすすめ
・クーデレ
・褐色
・ギャップ
・短命
・cv.くすはらゆい
妹が飼ってるカブトムシ 編
__って、フンコロガシっていうなああああああああ
主人公の妹が飼っているメスのカブトムシ。男勝りな性格で、主人公曰く『暴れ馬』。『フンコロガシ』と呼ばれることが嫌いで、よく口を滑らせた主人公にかみついてくる。好物はメロン味の昆虫ゼリーで、これを食べている間はおとなしくなる。虫かごによくハエが集まってくるのが最近の悩み。CV.小鳥居夕花
≪ストーリー感想≫
小鳥居夕花さん演じる不良系ヒロイン。妹に「お兄ちゃん、餌あげといて」といわれたことから始まるこのストーリーは、とにかくリアリティが凄かったです。オスのカブトムシは人気ですが、メスのカブトムシに今まで焦点を当てた作品は中々見かけなかったので新鮮でしたね。物語終盤に、妹にクワガタと同じ虫かごに入れられ絶体絶命のピンチに陥った彼女のもとへ、昆虫ゼリーと虫かごを握りしめ駆け付けた主人公の姿がかっこよかったです。…どうして妹の方を攻略できないんでしょうか
☆こんな性癖の人におすすめ
・男勝り
・ツンデレ
・褐色
・黒髪
・cv.小鳥居夕花
公園に生息している蝶 編
__ .....。
主人公が公園で見つけた青い蝶。どんな虫の気持ちがわかるはずの主人公でもほとんど何も聞き取れない不思議な存在。『神様』曰く、極めて危険な存在だと言うが…?部屋にいたクモが「食べちゃいたいくらい可愛い 」と、よく彼女を捕食しようと網を構えている。CV.沢澤砂羽
≪ストーリー感想≫
沢澤砂羽さん演じる不思議系ヒロイン。虫の声が聞こえるはずの主人公が、ほとんど何も聞こえないというイレギュラーな存在です。物語終盤で、実は彼女が虫ではなく、この世に彷徨う亡者の魂だと明かされ、どっかで見たことがある喫茶店を経営していそうな銀髪の死神に狩られるラストが衝撃的でした。
後に『奇才』と呼ばれるシナリオライター、ナイトハルト氏の才能の片鱗が見えましたね(ダメな方で)
☆こんな性癖の人におすすめ
・不思議系
・青髪
・ひ弱
・ゆず〇フト
・cv.沢澤砂羽